「横浜は坂が多くて送迎ルートに気を使う」「狭い住宅街で切り返しが大変」──横浜市でデイサービスを運営する施設の管理者から、こうした声をよく耳にします。横浜市は多摩丘陵と三浦丘陵の間に位置し、全国的にも起伏が激しい地形で知られる都市です。この記事では、横浜市の地形・交通事情から生じる送迎特有のリスクと、その具体的な対策をお伝えします。
横浜市の地形が送迎に与える影響
横浜市は市域の大部分が丘陵地と台地で構成されており、坂や傾斜地が非常に多い都市です。横浜市の公式資料でも「坂や傾斜地が多く起伏に富んだ複雑な地形」と記載されており、臨海部の埋立地を除くほぼ全域で高低差のある道路を走行することになります。
この地形は、デイサービスの送迎業務に以下のような影響を及ぼします。
急坂での車両制御リスク
横浜市内には勾配のきつい坂道が多数存在します。送迎車両、特に車いす対応の福祉車両はワンボックス型で重心が高いため、急な下り坂ではブレーキの制動距離が長くなり、上り坂では発進時にずり下がるリスクがあります。雨天時はさらに路面が滑りやすくなり、制動力が低下します。
また、坂道での乗降介助も注意が必要です。傾斜地に停車して利用者を乗降させる場合、車いすが自走してしまう危険や、歩行が不安定な利用者が転倒するリスクが高まります。
住宅密集地の狭路・見通しの悪さ
横浜市は丘陵地を宅地として開発してきた歴史があり、住宅街の中に幅員の狭い道路や行き止まりが多く存在します。送迎車両が通行するには切り返しが必要な場所も多く、車両の接触事故や、歩行者・自転車との衝突リスクが高い環境です。
特に高台の住宅地では、見通しの悪いカーブや交差点が多く、対向車との離合が困難なケースが日常的に発生します。送迎ルートの選定時にこうした箇所を把握しておくことが重要です。
横浜市の送迎で実践すべき具体的対策
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安全運転管理者の役割と送迎リスクの関係
道路交通法第74条の3により、一定台数以上の自動車を使用する事業所は安全運転管理者を選任する義務があります。デイサービス施設で送迎車両を5台以上使用する場合(または乗車定員11名以上の車両を1台以上使用する場合)は、この選任義務の対象です。
安全運転管理者の業務には、運転者に対する安全運転指導や交通事故防止のための措置が含まれます。横浜市のように地形が複雑なエリアでは、地域特有のリスクを踏まえた指導内容──急坂での走行注意点や狭路での運転技術など──を安全運転管理者が主導して策定・実施する必要があります。
しかし実態としては、安全運転管理者が十分な知識を持たず、アルコールチェックの実施にとどまっているケースも少なくありません。地域の道路事情を熟知した上での実践的な安全指導が求められます。
横浜市の送迎リスク対策はトリニードカイゴへ
トリニードカイゴは、運行管理者資格と送迎ドライバー実務経験を持つコンサルタントが、施設の送迎業務を現場目線で改善するコンサルティングサービスを提供しています。横浜市を中心に神奈川県内の施設に対応しており、地域の道路事情を踏まえた危険箇所マップの作成支援、乗降ルールの策定、ドライバー研修プログラムの設計など、実践的なサポートが可能です。
「安全運転管理者の業務を見直したい」「送迎中の事故リスクを減らしたい」とお考えの施設管理者の方は、お気軽にご相談ください。



